看護師を辞めたいと思う理由
どんなときに辞めたくなる?看護師を辞めたいと思う理由
男女を問わず憧れの存在である看護師は、実は離職率の高い職業でもあります。
2014年の看護師離職率は全国平均で約11%となっています。
ベテランの看護師になるほど転職経験者が多く、医療の現場では看護師不足が年々深刻化しているのです。
看護師が「辞めたい」と思うとき
看護師の職場は9割が女性で占められ、女性にとっては働きやすい環境だと思われるかもしれません。
人の生命を預かる仕事ゆえ、やりがいのある崇高な仕事というイメージを持つ人も少なくないでしょう。
しかし、これらのことは「辞めたい」と思う原因にもなるのです。
①慢性的に疲労している
新人看護師が離職を考える一番大きな理由が、心身の疲労です。
日勤と夜勤をこなさなくてはいけないハードさと、人員不足からなる過労で、多くの看護師は慢性的な疲労を感じているのです。
特に新人看護師は覚えなくてはいけないことや、こなさなくてはいけない課題が多く、せっかく看護師という仕事についても先行きの不安を感じることが多いようです。
②人間関係の複雑さ
看護師の職場は病院や介護施設など、多岐に渡ります。
病院の場合は医師や医療技術者、他の多くの看護師との連携が重要で、大人数の中で上手な人間関係を築く必要があるのです。
介護施設の場合も、作業療法士やケアマネージャーなど、さまざまなスタッフと一緒に仕事をすることになり、専門的な知識や経験を積まなくてはいけません。
医療行為だけでなく人間関係までも気を使わなくてはいけないことで、看護師の仕事を辞めたくなる人が少なくないのです。
③待遇・処遇への不満
就職先の病院の規模や方針によって、看護師の待遇は大きく変わります。
大きな病院ほど人員も足りており、夜勤などの負担が少なくなりますし、手当てなどお給料面での満足度も上がります。
激務に見合った待遇・処遇でなければ転職や離職を考える看護師が多くなるのです。
実は、看護師は続けるのが大変な仕事なのです
看護師の中には、うつ病などの精神疾患を抱える人が少なくありません。
女だらけの職場ゆえストレスも多く、医師との関係性やさまざまな患者への対応の難しさから、精神的にまいってしまう人が多いのです。
夜勤など不規則なスケジュールでの勤務から体調を崩す人もいて、体力の限界を感じて離職する看護師は年々増えています。
看護師の資格を持っているのに、あえて違う職業に転職するというケースも珍しくありません。
なるためには多くの努力が必要な職業ですが、なってからも心身ともにタフさが求められる大変な仕事、それが看護師なのです。
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